手首の痛み、腱鞘炎かも?毎日の使い方と受診の目安

秋の自然光が差す木の机に、手首へ配慮して配置したキーボードやパームレスト、栗と編み物が並ぶ静かなイメージ

こんにちは♪

栗の皮むきに、衣替えの片付け、そろそろ編み物も…。
秋は、気づけば手をたくさん使っている季節ですよね。
そんなとき、手首の親指側がズキッとしたり、指の付け根がカクッと引っかかったりするのは、腱鞘炎(けんしょうえん)でみられる症状のひとつです。似た症状はほかの原因でも起こるため、自己判断せずに整形外科で確かめてもらってくださいね。

今日は、腱鞘炎が起こるしくみと、手首を休ませながらできる工夫、そして私が千歳烏山整体院で学んだ、体を一部分だけでみないDRTの考え方について、少しくわしめにお話ししますね☆

この記事でわかること

  • 腱鞘炎(ドケルバン病・ばね指)が起こるしくみと、女性に多い時期
  • 手首の向きや腕の置き方など、毎日のクセの見直し方
  • 体を一部分だけでみないDRTの考え方と、手首の負担を減らす工夫・受診の目安
目次

腱鞘炎は、どうして起こるの?

指を動かす「腱(けん)」と、その腱が通るトンネルの「腱鞘(けんしょう)」がこすれ合って、炎症が起きた状態です。

腱は、筋肉の力を指先まで伝えるひものようなもの。
腱鞘は、そのひもが浮き上がらないように押さえている、ベルト通しのような輪っかです。
ひもとベルト通しがこすれる回数が増えると、輪っかが厚くなったり、ひもの表面が傷んだりして、ますます通りにくくなってしまうんです。

手首の親指側に起こるものは「ドケルバン病」と呼ばれています。
日本整形外科学会のドケルバン病の解説では、こんなことが紹介されています。

  • 親指の使いすぎで腱鞘が厚くなったり、腱の表面が傷んだりして、それがさらに炎症を強める悪循環が起こると考えられている
  • 手首の親指側が痛んで腫れ、親指を広げたり動かしたりすると強い痛みが出る
  • 親指を小指側へ引いたときや、手首を小指側に曲げたときに痛みが強くなる
  • 妊娠・出産期や更年期の女性に多く、手の使いすぎやスポーツ、指をよく使う仕事の人にも多い

妊娠・出産期、それから更年期世代。
女性のライフステージと重なりやすいのが、腱鞘炎のちょっと気になるところなんです。

指の付け根が引っかかるなら、ばね指のこともあります

指を曲げ伸ばししたときにカクッと引っかかるのは、「ばね指」と呼ばれる腱鞘炎のことがあります。

ばね指も、しくみは同じです。
指を使うたびに腱と腱鞘がこすれて、腱鞘が厚くなったり腱が太くなったりすると、腱がスムーズに通らなくなります。
ひもに結び目ができて、ベルト通しにつっかえるようなイメージですね。

ばね指についての日本整形外科学会の説明によると、指の付け根に痛み・腫れ・熱っぽさが出て、朝に強く、日中使っていると和らぐこともあるそうです。
親指と中指に多く、こちらも更年期や妊娠・出産期の女性に多いとされています。
糖尿病やリウマチなどがある方にも起こりやすい、と書かれているので、持病のある方は、早めに整形外科で相談してくださいね。

ドケルバン病ばね指
痛む場所手首の親指側指の付け根(手のひら側)
気づきやすいサイン親指を広げる・動かすと強く痛む指の曲げ伸ばしで引っかかる
そのほかの特徴手首を小指側に曲げると痛みが強くなる朝に症状が強いことも

手首の向き、ちょっと見てみてください

パソコンやスマホを使っているとき、手首が小指側にくいっと曲がっていませんか?
実はこの向き、腕の疲れや痛みと関係があるといわれているんです。

厚生労働省の情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインの解説には、これまでの調査研究からいわれていることとして、こんな2つが書かれています。

  • 手が小指側に曲がる角度(尺側変位)が大きいと、腕の疲れや痛みが増える
  • キーボードを打つときに、腕や手首をのせる支えがないと、肩のこりや痛みが増える

前のほうでご紹介したように、ドケルバン病は手首を小指側に曲げると痛みが強くなるのが特徴でしたよね。
小指側へ曲げるクセが腱鞘炎の原因だ、とまでは言えませんが、手首の親指側が気になる方は、毎日何度もとっている手首の向きに一度目を向けてみる価値はあると思います。

そしてもうひとつ大事なのが、2つ目の項目。
手首を支えるものがないと、困るのは手首だけでなく「肩」なんです。
手と肩は、別々に働いているようで、ちゃんとつながっているんですね。

好ましい姿勢としては、二の腕と前腕(肘から先)の角度を90度以上にして、キーボードに自然に手が届くようにすることが挙げられています。
必要に応じてパームレスト(リストレスト)を使えるようにすることも書かれているんですよ。

体を一部分だけでみない、DRTの考え方

手首だけを切り取らず、腕の先にある手首を、肩・背骨までつながった流れの中でみていく、という見方になります。

DRT(ダブルハンドリコイルテクニック)は、お茶の水カイロプラクティック院長の上原宏さんが考案した技術です。
日本DRT協会の上原宏さんのプロフィールでは、上部頸椎カイロプラクティックの長年の研究がもとになっていて、触診で背骨の動きを確かめることを大切にし、目立つ大きなずれだけでなく、それを補うように起こる小さなずれ(補正的なずれ)まで調整の対象にする、と紹介されています。

DRTを扱っている千歳烏山整体院の解説では、背骨をゆらす施術方法として紹介されています。
首の上のほうの骨にずれがあると、ほかの背骨や関節がそれを補うようにずれていく。
だから、ほかの背骨を整えることで首の上のほうも整う、という発想で生まれたのがDRTなんだそうです。

DRTの公式の説明に、手首や腱鞘炎のことは出てきません。
ここからは、この「補い合う」という考え方を手首に当てはめてみた、私なりの見方です。

手首は、腕のいちばん先にある関節です。
腕は鎖骨や肩甲骨を通して胸まわりにつながり、その土台には背骨があります。
たとえるなら、手首は長い釣り竿の先っぽ。
これは、手首だけではなく、腕の置き方や肩の力みも一緒にみていくためのイメージです。

痛む手首だけに注目すると体全体の使い方にも目を向けると
痛む手首だけを何度も動かす手首を休ませ、腕の置き方や姿勢もみる
手首の使いすぎだけを気にする手首の向き、腕の置き方、肩の力みもいっしょにみる
気になる部分だけに注目する姿勢や腕の置き方もいっしょにみる

私は、気になる部分だけでなく、姿勢や体全体の使い方にも目を向けています。
DRTは、私が以前勤めていた千歳烏山整体院で、院長から学んだ方法です。
feel me heart では、大川カイロプラクティックセンターで学んだ大川メソッドと、それとは別の方法であるDRTの両方を施術の背景にしています。

ただし、DRTの公式の説明に、手首や腱鞘炎に対する効果は示されていません。
ここでの釣り竿のたとえは、体を一部分だけでみないという私自身の考え方を説明したもので、医学的な原因を示すものではありません。
手首の痛みや腱鞘炎については、まず整形外科で状態を確かめてもらってくださいね。

手首を休ませながらできるセルフケア

ここでご紹介するのは、痛い手首を無理に「鍛える」「伸ばす」のではなく、毎日の動作で手首の負担を減らすための工夫です。
サロンで行う施術とは別の、おうちでできる工夫としてどうぞ♪

まず、やめておきたいこと

手首の親指側が痛いとき、親指を握りこんで、手首を小指側にぐーっと倒すと痛みが強くなることがあります。
この動きは、日本整形外科学会でもドケルバン病を確かめる際に痛みが強くなる動きとして紹介されています。

痛みが出る方向へ無理に動かすのはやめて、痛みが続くときは整形外科で相談してくださいね。

1. 手首の仕事を減らす持ち方・置き方

  • スマホは片手で持って親指だけで操作せず、もう片方の手で支えたり、両手で持ったりする
  • キーボードやマウスを使うときは、手首が小指側に曲がっていないか、ときどき確かめる
  • 肘から先を机やクッションにのせて、腕の重さを手首だけで支えない
  • フライパンや鍋は、片手で持ち上げずに両手で持つ

マウスのポインタの速さも、使う人の好みや慣れに合わせて調整するよう示されています。
ちょっとした設定で、手首を大きく動かす回数を減らせるんですよ。

2. 肩をすくめて、ストンと落とす(3回)

  1. 椅子に座って、手はひざの上にそっと置きます
  2. 息を吸いながら、両肩を耳に近づけるように上げます
  3. 息を吐きながら、肩の力をストンと抜いて落とします
  4. これを3回くり返します

手首は動かさず、肩だけを動かすのがポイントです。
力を入れてから抜くと、どこに力みがあったのか感じやすくなりますよ。

3. 肩甲骨をよせて、胸をひらく(5回)

  1. 両肘を軽く曲げて、脇をしめます
  2. 手首は力を抜いたまま、肩甲骨を背骨にゆっくり近づけます
  3. 胸がひらいたところで、ひと呼吸
  4. ゆっくり戻して、5回くり返します

手先の作業が続くと、腕が前に出て、肩甲骨は外に広がったままになりがちです。
腕の土台になる肩甲骨を動かしてあげると、竿の持ち手がやわらかくなるイメージなんです☺️

どれも、痛みが出るところまでは動かさず、気持ちいい範囲で、息を止めずに行ってください。
パソコン作業の合間にも、背伸びや姿勢を変えること、軽い運動をすることがすすめられているんですよ。

首まわりも背骨全体からみていきたい方は「首こりの原因は首だけじゃない?背骨全体からみるDRTの考え方とセルフケア」、スマホの持ち方をもう少し見直したい方は「スマホ首の対策は持ち方から」もどうぞ☆

整体より先に、整形外科で相談してほしいとき

手首や指が腫れている、熱っぽい、引っかかって指が動かしにくいときは、まず整形外科で相談してください。

腱鞘炎は、整形外科では安静(固定を含む)や飲み薬、腱鞘への注射などで様子をみて、よくならないときや、くり返すときには手術が検討されることもあります。
がまんして使い続ける前に、専門の先生に状態をみてもらうと安心ですよね。

ほかにも、こんなときは早めに受診すると安心です。

  • 親指を広げたり動かしたりすると、強い痛みが走る
  • 指が曲がったまま伸びない、動かなくなる
  • 手首や指に腫れ・熱っぽさがある
  • 夜や安静にしていても痛む
  • 手や指にしびれがある、力が入りにくい
  • 転んだり、手をついたりしたあとから痛い

しびれは、手首ではなく首の骨のまわりが関わっていることもあります。
「腱鞘炎だろう」と決めつけず、一度しっかり確かめてもらってくださいね。

よくある質問

Q. 腱鞘炎のとき、サポーターで固定したほうがいいですか?

A. 安静にすることは、整形外科で行われる対処のひとつで、そのなかには固定も含まれています。
ただ、どのくらいの期間、どんな形で固定するのがよいかは、痛みの場所や程度で変わります。
自己判断で長く固めっぱなしにするより、一度整形外科で相談して、合ったものを教えてもらうと安心ですよ。

Q. 腱鞘炎かも、と思ったらどこに相談すればいいですか?

A. まずは整形外科で相談してください。
腫れや熱っぽさがある、指が引っかかって動かない、しびれがあるといったときは、自己判断で様子をみ続けず、早めに状態を確かめてもらうと安心です。

Q. スマホの使いすぎで腱鞘炎になりますか?

A. 腱鞘炎は、手の使いすぎや、指をよく使う仕事の人に多いと説明されています。
スマホだけが原因と決めることはできませんが、親指で長く操作し続けるのも、手を使う時間のひとつですよね。
両手で持つ、こまめに手を休めるなど、親指ばかりに仕事をさせない工夫をしてみてください。

まとめ

腱鞘炎は、腱と腱鞘がこすれて起こるもので、妊娠・出産期や更年期の女性に多いとされています。
痛みが出る方向へ無理に動かさず、手首の向きや腕の置き方を見直して、毎日の動作で負担を減らしていきましょう。
腫れ・熱っぽさ・引っかかり・しびれがあるときは、まず整形外科で相談してくださいね。

feel me heart は、秦野市・渋沢駅から歩いて来られる女性専用のプライベートサロンです。
施術はカウンセリングから始まり、お着替えなしでそのまま受けていただけます。
2つの整体メニューのことは「秦野の整体 feel me heart」のページでご紹介しています♪

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この記事を書いた人

ゆかさんのアバター ゆかさん オーナー

神奈川県秦野市の女性専用サロン「feel me heart」オーナーセラピストの内藤由佳です。整体とクレイセラピーを組み合わせた独自の施術で、心と身体のバランスを整えるお手伝いをしています。女性特有の不調やストレスを和らげるためのケアを大切にし、一人ひとりに寄り添う施術を心がけています。忙しい日常から離れ、自分を大切にする時間を過ごしませんか?サロンでお会いできるのを楽しみにしています。

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